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ジアゼパム製剤
?@セルシン(錠2mg)
?Aホリゾン(錠2mg)
不安・緊張・葛藤・焦燥・感情の落ち込みなどの精神状態を改善する。意識や脳機能への影響は少ない。鎮静作用・筋肉弛緩作用、自律神経安定作用もある。
適応:1. 神経症、高血圧、消化性潰瘍、肺結核などにおける不安・緊張・抑うつに対して。
2. うつ病、自律神経失調症における不安・緊張に対して。
3. 腰痛、肩こり、頚稚症に対して。
用法:1回量2−4mg(1−2錠)、1日2−4回服用。ただし入院以外は1日量12mg(6錠)以内とする。
注意:1. 服薬中は飲酒を避け、危険な作業に従事しない。心臓・肝臓・腎臓の患者は、使用しない。
2. ねむ気、めまい、ふらつき、頭痛などの副作用が現れることがある。
3. 大量連用により薬物依存を生ずることがある。タガメット(消化性潰瘍治療薬)との併用で、作用が強まることがあるので注意する。
保管:遮光した密閉容器。

 

精神神経用剤
クロルプロマジン製剤
?@ウインタミン(錠12.5mg)
?Aコントミン(錠12.5mg)
亢奮を伴った行動や激しい幻覚・妄想を改善する。
適応:1. 精神分裂病、躁病、神経症における不安・緊張。2.はき気、嘔吐、しゃっくりなどにも有効。
用法:1日量25−100mg(2−8錠)を数回に分けて服用する。精神科領域では精神科医の指示に従って、1日量50−450mg(4−36mg)を分服する。
注意:1. ねむ気を伴うことがあるので、危険な作業に従事しない。
2. 作用を増強することがある飲酒を避け、降圧剤にも注意する。
3. 主な副作用は、ねむ気、血圧低下、便秘であるが、その他にだるい、めまい、吐き気、不眠、悪夢、など。大量連用により肝障害、筋強直、仮面様顔貌、運動障害をきたす。
保管:遮光・室温保存。

 

解熱鎮痛消炎剤
サリチル酸系製剤
?@アスピリン(錠500mg)
?Aバファリン(錠330mg)
鎮痛、解熱、抗炎症作用を示す。?Aは腸内で分解するので、胃の障害が少ない。
適応:感冒、インフルエンザ、肺炎など高熱性疾患の解熱、頭痛、咽頭痛、歯痛、打撲痛、捻挫痛、熱傷痛、筋肉痛、神経痛、関節痛、腰痛症などの鎮痛のほか、痛風による痛みにも有効。
用法:?@1回量500mg(1錠)、1日2−3回食後に服用(屯用として1回量500mg=1錠)
?A1回量660mg(2錠)、1日2回食後に服用(屯用として660mg=2錠)
注意:1. 抗痛風剤のプロペネシドと併用しない。
2. まれに発疹が現れることがある。その場合は直ちに服用を中止して、他の薬剤に替えること。
3. 胃腸障害などの防止には、食後直ちに服用するとか、あるいは胃腸薬と併用する。
保管:密閉容器。

 

 

 

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